相続登記は自分でも行うことができますが、司法書士や弁護士に依頼するという方法もあります。近年はインターネットなどで情報を入手しやすくなったため、専門家に依頼せず自分で手続きを行う人が増えてきていますが、素人では手続きが難しいケースもあるので「絶対自分でやる」と意地にならず、必要に応じて専門家に相談することが大切です。相続登記を専門家に相談すべきケースとして、長期間不動産を放置していたケースが挙げられます。登記を行わないまま長期間放置しているうちに相続人が亡くなってしまうと、更に相続が発生してその不動産の権利を持つ人が増えていることがあるのです。
また、役所の書類の保存期間を過ぎてしまい、相続登記に必要な必要書類が取得できないということもあります。こうなると手続きが煩雑化するため、素人ではどうしても対処ができなくなってしまいます。相続人の数が多い場合も、専門家の助けを借りるべき場面です。遺産を分けるには相続人全員が話し合い分割内容に同意しなければなりません。
人数が多いと全員に連絡するだけでも一苦労ですし、音信不通になっていて連絡が付かない人がいると所在確認から始めなければなりません。不動産が複数ある場合も相談すべきです。不動産の数が多いと取得する書類や申請手続きに手間や時間がかかることになります。万が一相続登記すべき不動産を見落としたり、遺産分割協議書に記載漏れなどがあるとまた最初からやり直しになってしまうので、最初から司法書士に任せた方が格段に楽になります。